確定拠出年金制度のご案内と格闘した話。

確定拠出年金制度、とかいう字面だけでもあまり触りたくないことについて調べたので、自分用の備忘録もかねて。

 

10月某日。

旦那(仮)くんから、「会社から確定拠出年金制度の導入のお知らせがあったんだけど」との連絡。

去年の年末あたりからニュースで聞いたことのある単語だけど、なにやら節税になるらしい、くらいの知識しかない。


「なんか節税できるらしい」
「強制ではない」
「加入したら60歳までは絶対に解約できないらしい」
「加入はまた後のタイミングでもできる」

旦那くんがもらってきた会社からのご案内を見ると、パワポで作ったらしいお手製感あふれるペラ紙に、「節税!」「運用次第で支払った額以上の受け取りも可能!」などと心躍るようなことしか書いてない。

旦那くん「なんかうさんくさくない?」
私「うん、なんかうさんくさいな」
心が汚れてるから信用できない。メリット書くならデメリットも書けよ。

 

とはいえ、節税になると聞けば聞き流すのもおいしくない。この国は無知からお金をむしり取るシステムなので少し調べてみた。

確定拠出年金(かくていきょしゅつねんきん、DC:Defined Contribution Plan[1])とは、確定拠出年金法を根拠とする私的年金である。2001年平成13年)10月から始められた。「日本版401k」とも言われ、日本の年金制度上は第三階に位置づけられる。

現役時代に掛金を確定して納め(拠出という)、その資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われる。給付には、老齢給付、障害給付金、死亡一時金があり、その性質上、将来の受給額は未定である。

対になるものとして確定給付年金がある。老後の受給額の目標金額を現役時代に確定しておき、将来の受給額から逆算した掛金を現役時代に支払う年金のことである。すなわち、老後の受給額を前もって確定した年金である。

――wikipedia参照

>現役時代に掛金を確定して納め(拠出という)、その資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われる。給付には、老齢給付、障害給付金、死亡一時金があり、その性質上、将来の受給額は未定である。

 

未定?

この時点で若干やる気が削がれたけど。
いや、もう少し調べてみようと散々ネットで情報を漁ってみる。

 

私が個人的に調べた確定拠出年金まとめ

確定拠出=掛け金が固定であること(期間ごとに定められた金額を収めること)

年金=年金制度と同様(=一定の年齢に達するまで受け取れない)

1】形態は2種、「企業型確定拠出年金」と「個人型確定拠出年金

2】企業型=強制or任意、個人型=任意

3】受け取りは60歳以降。

4】途中で引き出すことは出来ない。

5】途中解約不可能、掛け金を途中変更して金額を下げることは出来る。

 

上記を基本として、旦那くんの場合(選択DC)のメリット/デメリットは下の通り。 

メリット

・拠出時、掛け金全額が所得控除される。

・運用益が非課税

・受け取り方の選択が可能

・受け取り時「退職所得控除」または「公的年金等控除」が適用される

デメリット

・将来の年金額が確定していない。

・60歳まで引き出すことができないため、有事の際にアテにはできない。
(→そのかわり、自己破産をしたとしてもこのお金に関しては関係ないそうです。)

・受け取りの際、受け取り方によっては所得税が課税される。(ことがある)

・特別法人税の凍結が解除された場合、年1%強の課税対象となる。

 

 

 正直どっちが得するかよくわからん。

さまざまなサイトでも「絶対入るべき」「手を出すべきではない」と意見は二極化。

 

旦那くん「よくわからないことに金を出すのはやめよう。」

 

と、いうことで、我が家(仮)ではひとまず保留となりました。

そもそも不確定な要素にお金をかけるのが嫌い。受取総額「未定」というのが一番いただけない。

受け取りに関しても税的優遇もあるらしく、多分細かく突き詰めて計算していけばいくら節税になるかわかるのだろうけど、そもそも根本が金融商品である以上どれくらい利益が出るかもわからないし。私たちが60歳になるまでにはあと30年あるし、30年もあれば制度なんていくらでも変わっているだろう。今考えて調べていくのは無駄だろうと判断した。

 ひとまず出口に到達した人の少ない制度はどうも怖い。

 おとなしく定期預金でもするか…。増えはしなくても減らないしね…。